海の安全

宮古島では例年、海水浴やダイビング中の死亡事故が発生しています。海は美しく、楽しく、癒されますが、自然は時として怖いもの。遊泳中に天候が急変し、予測できない事態に陥ることもあります。決して人間がコントロールすることができないということを理解した上で、正しい情報とスキルを身につけてから楽しみましょう。

宮古島の海、安全面の課題

飲酒遊泳

毎年夏になると、飲酒による水難事故は全国的に増加します。酒に酔った状態では、平衡感覚や判断力も鈍くなるため、海に入ると非常に危険です。また、飲酒をした場合と飲酒をしなかった場合とを比較すると死亡率は約2倍となると言われています。残念なことに、宮古島でも近年、飲酒が原因とみられる水難死亡事故が発生しています。楽しいはずの思い出が、事故で台無しとならないよう「飲んだら泳ぐな」を徹底しましょう。

海に潜む危険

海には思わぬ危険が潜んでいます。岸からは見分けられず、非常に危険とされる強い潮の流れは「離岸流」と呼ばれ、巻き込まれると一瞬で沖まで流されてしまいます。サンゴに囲まれた宮古島は離岸流が発生しやすいといわれ、事前に現場の情報収集をし、安全を確認することが大切です。また、海の中には危険な生き物もたくさんいるため、海遊びを安全に楽しむためにガイドラインを遵守しているツアーを利用するようにしましょう。

海の安全を守るガイドライン
(観光客の皆さま向け)

天候の変化に注意し、波が高いときや悪天候の場合は海に入るのをやめましょう。

マリンアクティビティを楽しんでいる最中に天候が悪くなると、強い風や落雷、高波による危険が増し、海辺でも打ち寄せる波で通ることができなくなる場所があります。また浮輪やSUP(スタンドアップパドルボード)などは風の影響を受けやすく、あっという間に流されることも少なくありません。事前に天気や風の強さ、潮の満ち引きを調べておきましょう。

気づかないうちに沖へ流されることのないよう注意深く遊びましょう。

楽しい海水浴も、海にひそむ危険を理解していないために重大な事故へつながる可能性があります。その原因に多い「離岸流」は、 海岸に打ち寄せた波が沖へ戻ろうとするときに発生する強い流れのこと。その流れに乗ると、気づかないうちに沖まで流されてしまうことがあります。周囲を観察しながら遊ぶことが大切です。

マリンアクティビティを楽しむ際は必ずライフジャケットを着用してください。

スノーケリングやシーカヤック、SUP(スタンドアップパドルボ ード)などを楽しむときは、ライフジャケット(救命胴衣)を必ず着用し、ひとりにひとつ浮力体を確保してください。ライフジャケットを着用していると、漂流したり、海中に転落したときの生存率が2倍になるというデータもあります。

ひとりでは 泳がないようにしましょう。

海水浴エリアでの遊泳はもちろん、岸から離れるスノーケリングなど、自然が相手のマリンアクティビティではいつなにが起きるかわかりません。トラブル発生時に助け合うことができるよう、必ず仲間とペアを作ってふたり一組で楽しむのが基本です。ときどき顔を上げて相手が近くにいることを確認しましょう。

子どもから目を離さないようにしてください。

海の様子が穏やかに見えるときも、急に押し寄せてくる波や見えない深みなど、海には予想できない危険がたくさんあります。とくに乳幼児の小さなお子さんが溺れるときは、その状況を理解できなかったり、呼吸に精いっぱいで声を出す余裕がなく、静かに沈んでいきます。目を離さず一緒に遊ぶようにしましょう。

飲酒時や体調の悪いときには絶対に海に入ってはいけません。

飲酒が原因の水辺の事故が多く発生しています。お酒を飲むと判断力・運動能力が低下し、水泳が得意な人でも普段通りに泳げなくなります。遊泳中に溺れて心停止となった人のうち、飲酒をしていたことが明らかなケースが全体の3割にも及ぶというデータも。体調が悪いときも同様に、海に入るのはやめましょう。

ロングフィンはトレーニングを受けるなど器材の使い方に慣れてから使用してください。

スノーケリングやダイビングで用いるフィン(足ひれ)の、通常よりブレード部分が長いロングフィンは扱いに経験が必要です。 サンゴ礁域などで使用すると気づかないうちにサンゴをけり折るといったトラブルにもつながります。トレーニングを受け、フィンの先端まで気を配れるほど器材に慣れてから使用しましょう。

SUP、サーフィンを楽しむ際はリーシュコードを装着しましょう。

リーシュコードとは、SUP(スタンドアップパドルボード)やサーフィンのボードと足とをつなぐコードのこと。人がボードから海面に落ちたときにボードが流されるのを防ぐだけでなく、流されたボードが周囲の人に衝突する危険を防ぐ役割もあります。リーシュコードは必ず装着しましょう。

スキンダイビングではフロートを必ず備え、船に近づかないように。

フロートとは、スキンダイビング(素潜り)を行なっているとき、 海上での休憩時につかまる浮力体を指します。また周囲の船に潜っていることを知らせるセーフティーアイテムとしても活躍します。船と人との接触事故が起こらないよう、航路に入らないなど 船の運航ルールもよく理解しましょう。

ツアーへの参加を強く推奨します。

宮古島の海の地形や潮流はとても複雑です。またその日の風向き や波の強さなど海のコンディションは日々変わります。それらを把握していないまま、スノーケリング等を楽しみにプライベートで海へ出て行くのはとても危険な行為です。ガイドやインストラ クターが同行し、安全を見守るツアーへご参加ください。

ガイドライン項目

宮古島の生物多様で美しい自然や文化、地域の人々の生活を持続可能にしていくために、
「サスティナブルツーリズムガイドライン」の遵守、ガイドラインを遵守しているツアーの利用にご協力ください。

SNS

インスタグラム・フェイスブックで宮古島の情報発信や活動報告をしています。

関連リンク

宮古島に関するお役立ちサイトをご紹介します。

お問い合わせ

宮古島観光協会へのご依頼やお問い合わせはお気軽にご連絡ください